再び、中里達が立ち上がって、染め物の商品を見ている頃に、佐藤が表から入って来る。いち早く 佐藤に気付いた智子は腕を小刻みに速く前後に振ってみせる。佐藤はそんな智子をチラッと見るが無視して真っ直ぐ中里らに近寄る。 無視ですか。でも、結構早かったな。ダッシュしたのかな。って、しないか。 「いらっしゃいませ」 佐藤は中里達の後ろから声をかける。 「あら、佐藤先生。こんにちは」 「まあ、こちらが佐藤さん?」