中里が頻繁に友達を連れて来てくれたり、地元に配ったチラシがジワジワと効果をもたらし始めたりで、梅雨が明ける頃には、毎日多少なりとも売り上げが上がるようになり始める。 「こんにちは」 「いらっしゃいませ。あ、中里さん」 中里が友達を連れて入って来る。 「外は暑くなったわね〜」 そう言いながら中里はテーブルにつく。智子は、2人分の水を運ぶ。 「いらっしゃいませ。暑くなったんで、実は今日からアイスコーヒーも始めたんですが、いかがですか?」