森に抱かれて


「申込書?」

おっと、怯んだ?ここまできて、まさか、冷やかしじゃないよね?ね?頑張れ、佐藤さんっ!

「ちょっと待ってね」

中里は鞄を探りはじめる。

何?何なの?何が出て来る?

出て来たのは眼鏡ケース。

「これがないと文字なんて全然見えないのよ。嫌よね」

そう言いながら、中里は眼鏡を掛ける。

老眼鏡かぁ。そっか。申込書の文字、結構小さかったかもね。