森に抱かれて


「編物友達でしてね。ふふっ、皆、佐藤さんの草木染めのファンなのよ」

「ありがとうございます」

「多分、4人で来れると思うわ」

「4人ですね」

よしっ。今だ。

佐藤に近づき、横からボードに挟んだ申込書とボールペンをそっと手渡す。佐藤は微かに頷くと、ファイルを避けて、ボードを中里に向ける。

「一応、予約申込書にご記入頂いても宜しいですか?」

書いてよーっ。書いてくれたらとりあえず、予約成立だもんね。