森に抱かれて


うわっ。酢の臭いが〜。

「…シンイチ、顔にシワが寄ってる」

う〜、だって。

「結構な臭いですね。で、釘の方は使わないんですか?」

「鉄錆がこの酢に溶け込んでるんだよ」

「へ〜」

ピピピ…。タイマーが鳴る。

「よしっ。脱水するぞ」

「脱水?」

「はい、これに入れて」

佐藤は足元にあるごみ箱のような箱の蓋を開ける。

「これなんですか?」

「脱水機」

ハンカチを入れると佐藤は横に着いているタイマーを回す。と、脱水機はガタガタと音を立てて動き始める。