「お前にも、お前の両親にも感謝してる」 「でも、それはお前を囲ってしまったに過ぎなかったのかもしれないな」 「要…」 「よしっ、わかった。お前がしんちゃんを拾ったのも何かの縁だ。しっかり、しんちゃんに鍛えて貰え」 「ああ、そうするよ」 笑い合うと、要は軽く手を挙げて帰っていく。要の後ろ姿を見送ると、佐藤は火加減を見ながら、さらに蓬を煮出していく。