そう言って、すぐに近くの女子トイレに駆け込んだ。
入った瞬間、我慢していた涙がボロボロこぼれ落ちてきて、声を押し殺しながら泣いた。
翔磨の言い分も聞かずに、私ばっかり話をして、ほぼ強引に別れたけど。
最後の方は、油断したら泣いてしまいそうで、それをこらえる為に怒ったような口調になってしまったけど。
…あれで、良かったんだ。
翔磨が何か言いたそうな顔をしていたのが気になったけど、どうせ言い訳だったんだろう。
本当に私のことを好きなんだったら、もっと別れを拒むはず。
よしっ！
もう私達は終わったんだから、しばらくは恋愛なんか忘れて、友達と部活に生きるぞー！
そう決心し、泣きはらした目をなんとか治して、急いで部活に向かった。
