その日の昼休み。
みんな班になって、お弁当を食べていると、翔磨の横の席の女子が、翔磨にいろいろと話しかけていた。
翔磨は入学してからずっと、私以外の女子と話していなかったから、どうするんだろう?と思って見ていた。
その女子が冷たくされたら、ちょっとかわいそうだな…とか思ったりして。
でも、翔磨はその女子に冷たく接するどころか、とても楽しそうに話していた。
まだ私達が付き合う前の、友達だった頃によく見た、とびきりの笑顔で。
私は、自惚れすぎてたのかもしれない。
恥ずかしがり屋で、男子ともろくに話せない翔磨が、女子で話せるのは私だけだって。
それだけで充分ダメージを受けた私だったけど、さらに追い討ちをかけるようなことがあった。
