―――「おーい、こなー?」

「……えっ!?あ、ごめん!」

「もぉー、また自分の世界に入ってたのー?」

「あはは…ごめんね」


やばいやばい。

翔磨とのことを思い出し過ぎてた。


あの頃は、あんなに幸せな気持ちでいっぱいだったのに、なんでこうなっちゃったんだろう…。


翔磨と付き合えたあの日から、私達の関係は変わったんだ。

もちろん、友達から恋人という関係に。

でも、それはただの肩書きで。


実際は友達になる前の、普通のクラスメートに戻ってしまったような気がする。