「きーたー!アンコン当日!」
「こな先輩、テンション高いですねー!」
「そういう真優花ちゃんもだよね!?」
「ははは!わかりましたー?」
アンサンブルコンテストの会場に着いた私達。
他のみんなが引くぐらい、私と真優花ちゃんのテンションが高い。
自分でもわかるぐらいに。
だって、無理矢理にでも気持ちを高めないと、緊張で押しつぶされそうなんだもん!
「中本と長谷、ちょっとテンション抑えてー(笑)じゃあ、中に入るから、みんなついてきてね」
「はい!」
先生の注意を受けちゃったけど、みんなの雰囲気も和やかで、何だかリラックスできた。
緊張すると思うけど、それ以上に楽しめるといいな。
最初で最後のアンコンだもん。
「自信持って頑張ろうね!」
「うん!落ち着いて楽しもう!」
「「はい!」」
舞台袖。
小さい小さい声で、私達は気合いを入れた。
今、舞台で演奏している学校はすごく上手で、正直不安と緊張でいっぱい。
だけど、それは1年生2人の方が大きいはずだ。
先輩である私が怖がってちゃ、後輩はついてこれないに決まってる。
今まで練習してきたことを発揮できれば、金賞も夢じゃないんだ。
パチパチパチパチ
係の人に促され、舞台に足を進めながら思った。
私達は立派な演奏ができる。
笑顔で写真撮影ができる。
私の大好きな人が、私の大好きな笑顔で「おめでとう」って言ってくれる。
理由はわからないけど、なぜか翔磨に会える気がした。
