「普通の話でいいんじゃない?明日の数学って宿題あったっけ?とか」
「それだと、ちゃんと連絡書いてないと思われない?“小村っていい加減なんだ”とか思われるの、絶対やだー!」
「そっか…。難しいね…」
「うん…」
まーちゃんの相談を聞いていると、自然と翔磨のことが頭に浮かぶ。
私達も、ケータイがあればメールで話せてるのかな。
だけど翔磨は……今ごろ愛里と一緒にいるのかな…。
自分で考えてて、悲しくなってくるよ…。
「こーちゃん、話聞いてくれてありがとう。私、頑張るね!」
「うん!また話聞かせてね」
私もまーちゃんみたいに、翔磨のことでドキドキしたりする日が戻ってくるのだろうか。
愛里がいる以上は、無理かもしれない。
だけど、やっぱり諦めたくない。
上手くいかないことだらけだったけど、私なりに悩んで考えて、頑張ってきた恋なんだ。
途中からやってきた愛里に、負けてたまるか。
密かに決心をして、明日の本番のために早めに電車に乗って帰った。
