君の背中を見つめる恋

なぜか続く無言に
香乃がうーん…と考える。


キーンコーンカーンコーン…


「あ、チャイム!!」


その時、
本鈴のチャイムが鳴って。

焦った香乃がバッと立ち上がった。


「…鳴ったね」


すると、

さっきまで黙っていた阿部くんから
返事が返ってきて。


あたしはまたストンと
隣に座った。


「……何で、あたしを引き止めたの?」

「…泣いてたんでしょ?だからだよ」

「………」

「無理に話さなくてもいいけど、女の子の泣き顔は俺弱いんだよね」

「ごめ…」

「違う違う。そうじゃなくて、なんか放っておけないって意味」