君の背中を見つめる恋

「お前ら火起こせたかー?じゃぁ、これから自由時間にするけど悪さだけはすんなよー」


先生の大きな声に
香乃がピクッと反応。

皆がワイワイと騒ぎ出す。


『じゃぁ後で』


自由時間始まったんだ…

あたし阿部くんのとこに
行かなくちゃ…!


「ごめん、夕里。あたし阿部くんと会う約束してるから行ってくる」

「え、阿部?」

「うん。すぐ戻るから」


香乃と阿部って、
仲良かったっけ…?

夕里が走ってく香乃の後ろ姿を見つめた。


「………」


さっきまであんなに
泣きそうな顔してたのに。

大丈夫なのかな…


でも今は、

阿部と居ることで
中山のことを忘れられるなら

それでいいのかもしれない。