君の背中を見つめる恋

「あ、中山ー!薪早くー」

「ああ、悪い!」


クラスの場所に近づくと
男子に呼ばれて、

中山くんはそのまま走って行った。

中山くんを見届けて、

あたしの視線が、
ゆっくりと女子の方へ…

材料を切る植村さんを
瞳に映して、

その場に立ち尽くした。


中山くんの、転校先の人……


「香乃ー?」


ボーッとする香乃の前で
夕里が手を動かす。

気づく気配がなくて、
何かを悟った。

夕里の表情がゆっくりと曇ってく。