君の背中を見つめる恋

「何だ、阿部くんか…」

「どうしたの?キョロキョロして」

「えっと…人を探し……」


ん?

そう言いかけた時、

あたしの目に映ったのは
阿部くんの腕の中にある薪。


もしかして、
阿部くんも薪拾いしてた…!?


「ね、中山くん見なかった?」

「…中山?」

「うん。探してるんだけど、居なくて」

「中山なら、さっきあっちの方で見たよ」

「本当!?」


阿部が指を指すと、

パァ…と香乃の顔が
明るくなる。


「……うん、本当」

「ありがとう!」

「あ、仁科さん!」