君の背中を見つめる恋

ガサ…

林の方へ歩いてく途中、
ピタッと香乃の足が止まった。


…ちょっと、待てよ?

林の中って、
どの辺りで薪拾いしてるんだろ…


周りを見渡すと、
居るのは他クラスの男子ばかりで。

もしかして奥の方……?


どうしよ。

あたしこう見えて、
方向音痴だし…

行ったとしても迷子なんかになったら…


「にーしなさん!」

「わっ!?」


後ろから肩を
トントンと叩かれて、

ビクッと身体が震える。


香乃が驚いて振り向いた。


「はは、ごめん」


声をかけてきたのは
阿部くんで、

あたしはホッと胸を撫で下ろす。