君の背中を見つめる恋

「…香乃」

「自分でも馬鹿みたいって思うんだけど…。でも、やっぱり気持ちは消えてなかったのかな。あー、好きだなって思っちゃった」

「……辛くないの?」

「辛いよ。だけど、それ以上に中山くんが好きって思っちゃったから仕方ないよ」


無理に笑う香乃にあたしの頭の中は、

あの頃の記憶でいっぱいになる。

香乃が泣いていた、
あの日のことで…


『香乃、どこ行ったんだろ…。もう戻ってきてもいい頃なのに』


あたしはあの日、
ただ香乃を探した…

なかなか戻ってこない香乃に
不安を募らせてた時、

泣き声が聞こえて。


教室の扉を開けると
香乃は1人泣いていた…