君の背中を見つめる恋

友達が泣いているのを見るのは

────辛い。


だから今のこの状況が
素直に喜べなくて、

夕里がきゅっと唇を噛み締める。


「あのさ、夕里……」

「ん?」


廊下を歩いていた
香乃が足を止めた。

夕里には、
言っておきたい……


「あたし、中山くんのこと好きかもしれない」

「……え?」

「へへ、笑うよね。振られた相手をまた好きになるなんて」

「…………」


だけど、
中山くんと接してるうちに

あたしの心は
簡単に引き戻されてしまった…