君の背中を見つめる恋

「はい」

『あ…遥人?』

「…明日、香…?」


電話の向こうから聞こえる声に
中山の目が見開く。

驚いて唇が震えた。



『久しぶり、遥人』

「…うん、久しぶり」

『ごめんね、ずっと連絡取れなくて』

「ううん」

『…あたしね、予定より早く帰れるかもしれないの』



その瞬間、

ドキッと心臓が跳ねる。


────早く、帰れる…?



『……遥人?』

「あ、ごめん。…いつ?」

『…夏休み中には帰れると思う』