「………」


夕里が中山と香乃を交互に見て
何かあったな、と察知。


この子たちもしかして…


そんな予測が頭の中で浮かぶ。


だけど、

もしそうなら何でこの2人
こんなにぎこちないの…?



「あ、香乃ちゃん!」

「へ?あ、剛志くん」


扉付近で、
ブンブンと阿部が手を振っていて。


香乃が駆け寄った。


2人の様子に、
夕里の目が見開く。


『香乃ちゃん』『剛志くん』


あの2人、
名前で呼んだりしてなかった…よね?

いつの間に
そんなに仲良くなってんの?