「ふぁあ…」 あくび一つ落としながら弁当の玉子焼きをぼーっとした意識の中つくる。 妹と弟と自分の分の弁当を毎朝5時に起きて作るのが俺の日課だ。 …そういえば、夜夢見た気がする。すげーうなされて起きたけど、内容は何一つ覚えてない。だけど、すげー嫌な夢だったってことだけは覚えてる。…思い出せねーのが薄気味わりーな。 「いつも夢なんて見ないのにな」 疑問に思いながらもいつもと変わらず俺は弁当を作り終え、妹たちを叩き起こして、学校に向かった。