時間の進み方は生者と等しく、自分の葬式はとても長いものであった
やっと終わったー!!
ささっ自由自由!
っと思ったけどなかなかそうもいかないもので、すうっと下に降りる。
(お父さん…?お母さん…?)
返事はない。母の背中に抱きつくように体を沿わす、と
「なに?背中の方が寒いわ?」と。
驚いてもう一度呼ぶが返事はなく、
「きっと凛ちゃんが挨拶しに来たのよ」
などといいながら笑っている
残念と喜びが入り交じった感情があった
(へぇ…まだ感情ってあるんだ…)
置いてきたのは身体だけだったようだ。
その日から私の家は墓場になった。