ブンキテン





「ギィャアアアアアアアア!!」

中に入っていたモノに思わずものすごい悲鳴をあげてしまった。


ヤバイ、浅岡くんに引かれる!


とっさに口を塞いだけれど後の祭り。

浅岡が目を丸くしてこっちを見ていた。

「足立さん…?、どうしたの?」

「いいいいや、ああああああの、あああああれ」

鳥肌が止まらなくて、口がガタガタ震える。

「え、なに?」

浅岡は私の靴入れに近寄って中を覗き込んだ。


「…え?、クモ??」

拍子抜けたような声を出した浅岡に、私はコクコクと頷いた。