「もしかして、甘いもの苦手?」 「い、いや、全然?余裕だけど?」 「良かった〜、今日カップル割やってっからさ、半額だぜぇ」 「本当に5時までに終わらせたらね!」 「へいへい」 心なしか浮き足立ちながら、浅岡は資料に手をつけ始めた。 あっぶなかったぁ〜。 あいつに、また、苦手なものなんて知られたら……。 考えるだけで鳥肌がたつ。