どんっ 「わっ」 誰かに背中を押された。 「おはよ!」 私を押したのは親友の 斎藤ゆみ だった。 「あ、ゆみ!おはよう」 ゆみと私は幼稚園の頃から一緒で、高校も同じところを選んだ。 泣いたり笑ったり怒ったり色々な感情を11年で共有してきた。 「同じクラスになれるといいね!」 しばらく同じクラスになれたことがなかった。 だから今年こそ同じクラスになれることを、願っている。