と言うか、昨日はいろいろ有ったから
仕方ないよね?

隣の席の遥希は、まだ来ていない。

そう言えば、私の家どこか知らないのに
無事に帰れたんだろうか?
まぁ、大丈夫だよね…

そう考え事をしていると、


「おはよう雅」

ふわっとした、優しい声が聞こえた。


「お、おはよう遥希。」

びっくりした。
遥希ってばこんなに優しい声をしていたんだ。


またボケっとしていたみたいで。


「大丈夫か?もしかして熱移った?」


と本気で心配する彼に


「ううん大丈夫だよ。
それより知ってた?
今日入学あけテストあるって。」

「ああ、あれって今日だっけ?」

「だよね。忘れてたよね?
まぁ昨日大変だったしね仕方ないよね?

それより、今日無事に帰れた?
私あとからどこに住んでるとか言ってなかったと思って。」

「あれからちゃんと無事に帰れたよ。」

そっかよかった。
と思っているうちに先生が来た。


「おーい、席つけー。
朝のショート始めるぞー。
まず初めに、
最近不審者が出没しているらしいからな
お前ら、特に女子気をつけろよ。」


不審者か、依舞樹大丈夫かな。
可愛いからなぁ…

などと考えているうちに


「一時限目からテストだ、
各自机の中を確認しカバンは廊下へ出せよ。
あと携帯も持ち込み禁止だからな。
カンニングと疑われる様なことするなぁ
分かったか?」


と、先生の言葉でゾロゾロとカバンを持って教室を出た。