チュンチュン

チャラチャッチャッララッチャラ♪

「んー煩い、」

ゴドンッ

「痛っ!
え?なんでここ?
あっー遥希がいるのか。
今何時だ。6時半か。」


寝ボケた状態て状況を確認して
段々と冴え始める頭。


「6時半?
ヤッバ。遥希ー!
起きて。」

バタバタと、慌ただしい足音を立てながら遥希を起こす。


「うん。…
起きたよぉ〜…グゥ…」

起きてねーだろ。

「遥希ってば!起きてって!
熱下がったみたいだけど今日学校行くの?」

そう質問しても

「ぅー…」

ダメだ。よし。

「起きなさい?
さもないと痛い思いをするよ?」

「…」

チッ
奥の手。からしのチューブ!
えっとこれを鼻の下でパフパフします。

「3、2、1、
遥希が悪いんだからね?」

パフパフ

「フゴッ
ゲホッ!え?え?何これえ?
イッタ!鼻痛っ!」

良い子はマネしないでね?
だいぶんパニックになっている遥希。


「おはようございます。
熱は下がったみたいですが?
学校どうしますか?」

何事も無かった様な満面の笑顔の雅。


「学校か、行くよ。」

行くんだ。私だったら休むけど。


「そっか。ちなみにただいま6時33分ですが、
遥希家に帰らないと荷物ないんじゃない?」


「うわっ、ヤバい。
じゃあ帰るね。ありがとう。
助かりました。また後でね」

そう言って少しシワになった制服に身を包み去って行った