なんだこの可愛い生き物は。

「雅」

突然甘い声が聞こえて来てドキッとした。

ドキッと?

「なに?
なんか飲み物近くに置いておこうか?」

「ああ、それはありがたい。
じゃ無くて、今思ったんだけど。
雅ベッド無かったらどこで寝んの?」


「あー、そんな事。
病人は自分の心配しなさい。」

バサッ

と、熱があるのに勢いよく起き上がると


「そんなこととか言うな。
雅も女の子なんだから。
風邪引いたら大変でしょ?」


真面目に言わないで。

「そうだね。
ごめん。私ソファーで寝るから。」

「女の子にソファーでなんて寝かせられない。代わるよ。」

「いいの。遥希はここで寝なさい!
この家の主は私です。
でももだってもありません!
寝なさい。」

渋々と言った感じで寝始めた遥希を見てから、
遅い晩御飯を食べ風呂に入り寝室の隣の部屋のソファーで寝た。