そう言って、立ち上がろうとした時だった。

グラッ

「わっ!」

ガタン!


「ってー、
ごめん、だい じょう…ぶ」

「うっうん。だ、大丈夫だ…よ!」

熱がある犬尾が立つ際にぐらつきそのまま雅の方へ倒れ込んでしまい結果
犬尾が雅を押し倒す格好になったのだ。


「うおっ、ごごめん」

「いいよ、ごめん。
どいてくれないかな?」

「うん。ごめんどこも打ってない?」

「大丈夫だけど、犬尾くん熱あったんだった。
もう一度はかってみ?」


今倒れてしまった手前大丈夫だとも言えず。

「はい」

実際今頭はグラグラし、割れそうに痛い。

「もう直ぐしたら薬が効くと思うし、
何なら今日泊まってくといいよ。」

「へ?」