長いふわふわした茶髪に、真っ白の肌。


性格の説明のところには、『明るく元気でクラスの中心タイプ。超がつくほどの天然』っと書かれてある。


私は眉をひそめる。


それって…優恵じゃん。


見た目だってそっくりだし。


性格だってそのまんま。


私は少し頬を膨らます。


何よ。優恵がタイプなら、ペア組むときに優恵と組めばよかったじゃん。


私はテレビに映っている二次元女子と対照的な自分の髪を触る。


真っ黒な癖毛の髪を顎のラインでそろえたショートヘア。


肌は運動部に比べれば白いけど、優恵ほどじゃない。


それに…性格だって…。


私は確かに暗くはないけど、クラスの中心ってわけじゃないし。


特に天然なんて、ありえない。


私がため息をつくと、それに気づいた亜蓮がフワッて笑う。


あぁ。ほらね??


また、その他大勢に見せるお得意の笑顔だ。


私はそんな笑顔にイラつきを覚え、亜蓮を軽く睨みながら不機嫌そうな声を出して言った。


「……なに?」