屋上に着くと早速岡野君に文句を言われた。
「なんだよ。苦しいじゃん。
ペットのくせにいいご身分だね?」
「いやいや、ペットなんて認めてないからね⁉︎ 」
私がそう拒否るけど岡野君は、
「赤坂に拒否権ねえけど?」
とサラッと言った。
…拒否権ないって、バカじゃないの?
私、人間だし、拒否権あるし。
すると私の心の声が聞こえてたらしく、
岡野君は、
「え? 赤坂って人間だったの?」
とかふざけたことを言ってきた。
「あの…見て分かんないの?」
私がそう言うと岡野君はうーんと少し考えてから、
「いや、無視する人に人間を名乗る権利があるのかな、と思ったから。」
と言った。