三週間後



なんか、あれから変な共同生活が続いている。


真夏という女性は、
見た目通りキッチリ朝早くに起き、
朝食を用意し終わるとどこから持ってきてたのかメイクをし始め、
髪を綺麗にとかし、
ゆっくり朝のニュースなんぞをみる余裕ある大人の女性ってやつだった。

というか、いつもの俺の朝の眠りの時間返せといいたいくらい
俺も彼女の生活リズムに馴染んでいった。


そして、俺が出社するのを笑顔で見送られ

帰ってきたら笑顔で迎えれ、しまいには部屋はいつも綺麗に掃除されていた。


嬉しいのだが、

あまり苦手な外見の人にやられると正直…だが、

なぜか目を閉じて声を聞くと
似ている、彼女に。


だから少し複雑だった。


聞けば聞くほど、
恋人の口調やトーンが似ていて、側にいるのかと錯覚するくらい

本当に似ていたから。