飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


後ろを振り返ってみると



「お、兄ちゃん…」



「ふーん?君、女子が騒いでいる後輩だよね?付き合ってんの?」



「別に騒がれてないですよ!付き合ってないです」



「え?そうなの?」



「でも、俺は愛華先輩のこと好きです」



「ふーん?愛華…よかったじゃん」



「違う!!」



私は大きい声で言ってしまった。



壱を見ると一瞬悲しそうな顔して



「違いますよ。愛華先輩は俺なんかよりもっと大事な人がいるんですよ」



「ふーん?」



「じゃあ、俺はこれで失礼します。帰りは2人で帰ってください!さようなら!」