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愛華side




「ただいまー…」



「おかえり愛華…ってお前びしょ濡れじゃねえかよ」



「お兄ちゃん…」



大輝…じゃなくてお兄ちゃんは私にタオルを投げた。



「てか、慌ててどこ行ったんだよ。雨降ってたのに…傘持って行ってたのに濡れてるし」


壱っていう後輩と会っていました。


って…言える訳が無い。



「ん…ペン落としちゃって探しに行った。そしたら途中のコンビニでおいて帰ってきちゃった」



「何だよそれ…ま、いーや。母さんめっちゃ心配してた」



「えっ…大丈夫だった?」



「うん。俺が買い物行ったって言ったから」



「ありがとう…」



「別にお前のためじゃねーよ」