*** 壱side 「壱〜!学校遅れるわよ〜」 俺は今年、中学3年生で受験間近。 サッカーをするために近くの私立高校を受ける。 推薦だけど、筆記試験もしなきゃいけないらしい。 「壱、今日雨降るらしいから傘持っていきなさいよ」 母ちゃんが言った。 父ちゃんは俺が小さい頃に亡くなったため 母ちゃんは女手一つで俺を育ててくれた。 「わかったわかった!」 俺は朝ご飯を急いで食べて学校に向かった。