バタンッ!!
…あれ?俺…今、車に引かれたはずじゃ…。俺…また死ねなかった…。
体がとてつもなく締め付けられてる…。

…誰かが…俺を抱き締めてる?
「ッバカ!!!!!!」
いきなり上から聞こえた声で、耳がキーンと鳴った。
『うるさいな!!耳が壊れるだろーが!!』
「何で?何で…死のうとなんかすんのよ!!何で…なん…でッ」
え?俺が…死のうとしたって…分かったのか?
ってか…俺のこと追ってきてくれたのか…?

俺が…整理しきれない頭でそっとサツキの腕を見ると…!!
『サツキ、血が出て…、怪我してる!!』
「これ?いいの…。ダージリンを助けられたから…それでいいの。」

サツキ…。
サツキは、悲しいような…安心したような、複雑な顔をしていた。

やっぱり…サツキに何かがあったんだ!!

『サツキ!!俺に…サツキのことを教えて?』
俺の言葉に…少しだけサツキは怯んだけど…俺のまっすぐな目を見て…少しずつ…話始めた…。