ちょっと丈の長いスカートに

肩パットで少し大きく見えるブレザーを着て

川沿いの桜並木を歩いてる。

県内有数の進学校の高校に合格して

今日4月7日待ちに待った入学式。


私 小山 あかり は 普通の女の子。

小学校2年生の頃からバスケをしていて
もちろん、高校でも続けるつもり。
ちなみにポジションはガード兼シューター。


中学生のときは部活のきまりでショートカットだったけど
中3の秋に引退してずっと伸ばしてるから
髪はやっと肩に付くくらい。

自分で言うのもあれだけど
肌は白い。全く日焼けしない肌質みたい。

あと、勉強もそこそこできるほうかな。
勉強出来なくて苦労したってことはないね。

身長は163cmだから周りよりほんのすこし高いかな?


この高校を選んだのには
あるちょっとした事情があるんだけどそれはまた追々。




「ついたーっ!」

隣にいた ゆき が目を輝かせて言った。

松下 ゆき は私の幼なじみ。

ゆきとはかれこれ15年の付き合い。

お母さん同士が大学時代の友達で

私たちは小さい頃からずっと一緒。

ゆきも小学生の頃からバスケしていて
ベリーショートの元気いっぱいの女の子。
私よりほんのすこし小さい。

一緒にこの高校のバスケ部に入る約束して
引退してから毎日必死に受験勉強してた。


合格発表の日は一緒にわたしのパソコンで見て
お互いの番号を見つた瞬間 大騒ぎしたっけ?。




私たちは約束を果たし
今、校門の前に立っている。