また君と恋をして

私とあいつの出会いはあの時。



クラスが替えが終わり


心地よい生暖かい風が吹く春



高校3年のはじめ


たまたま早く学校についてしまい

教室に上がるともう先客がいた。


「あ.....」

それは寄りによってまた、


佐田稜雅(サタリョウガ)


学校でもかなり目立つヤンキー

でも、何かを起こすわけでもない
どちらかと言うとおとなしいヤンキー


ふらっと学校に来ては

ふらっと帰り たまに長期学校を休む。
でも、見た目が強烈


明るく染めた赤のような茶色の髪

耳にシルバーのピアスが光る

制服もチャラく着くずし

腰パンにブレザーのボタンは全部開け

ネクタイも緩く結んでいる


でも、格好はこんなのでも

顔立ちとか悪くはないと思う


切れ長な鋭い二重の目に

スッート通った鼻筋


身長も180ぐらいあるだろう


だから、今まで勇気のある子は

話しかけていたがみんな瞬殺。



「あ、えーっとおはよう。」


とりあえずあいさつしてみたけどの

返事は期待して無いから

自分の席につこうとしたら

「おはよ」


思っても見なかった

言葉に驚きバッと後ろの

佐田稜雅の席を見ると

目があった。


その間だけ一瞬時間が停止したみたいだった


「何?」

「あ、いや、なんでも、ないよ。」



焦りすぎてカミッカミッだし


でも、なんか嬉しかった。


佐田稜雅。そんな悪いやつでもないんじゃない?


それが私のあいつへの印象。

そして、初めての会話。