また君と恋をして

次の日、この日は朝から

クラスの学級委員とイベント委員で
協力し、カレーを作ることになった


「えー、分担どーしょーか、」


「じゃあ、私っ和田君とお皿とか
とってくるから相沢さん達は食材切ってくれる?」


家庭的な子だ。


「うん。了解」


「よし!じゃあ、佐田くん切るか!」


包丁を持って


ジャガイモを切ろうとしたけれど.....


むずい!

てか、私料理すっごい苦手なんだけど



「おま、危なっかしぃなぁ」


横目で佐田くんを見ると

さらっと綺麗に人参の皮向いて切ってるし!

「すごいね!なんでそんなうまいわけ?」


「別に。」


本当に無愛想だな。




気づいたらもうした準備は終わってて

あと、火にかけるだけだった


「大丈夫、私火にかけるぐらいならできるから!」


自慢げにそういい

火にかけた瞬間


「っ熱」


油が跳ねて手にかかった


「おい、大丈夫か??」


「大丈夫大丈夫。こんくらい」


へへっと笑う私を無視して


「大丈夫じゃねーだろ。
こいっこっちに。」



グイッと手を引かれて水道場まで
連れて行かれると


勢い良く出る水の中に手を突っ込まれた


「....っ」


ヤケドしたところに水があたり


ヒリヒリと痛む


「あ、わりぃ大丈夫か?」


「大丈夫。ごめんね」


「いや、別に。」


佐田くんに掴まれている手が

熱くなる


こんなの緊張するよー



「ありがとう。もういいよっ」


そういい手を離し走って行ってしまった



「ふぅー」


なんだ、この感じ?


ドッキドッキするんだけど


わーわけわかんない。


そうして、こんなモヤモヤの気持ちのまま

また、学校へ帰って行った