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次の朝、早くに目を覚ました私はサイドテーブルにおいてあったミネラルウォーターにてを伸ばした。
喉が思いの外カラカラで、体の脱力感が半端ない。
だけどもそれは嬉しいばかりの感覚で、昨夜私を幸福へと導いてくれた証でもあった。
水分を喉の奥に流し込み、ゆっくり隣へと視線を向けると私は穏やかに眠る横顔に自然と笑みができる。
昨日の情熱が嘘のようにぐっすり眠るコウさんの姿。
そんな彼を見てにやけるなって言うのがおかしな話だよね?
裸のままだった私はとりあえず近場に脱ぎ捨ててあったコウさんの長袖のシャツを借りて寒さをしのごうとする。
最近の朝晩は特に冷える。
世間では一肌恋しい季節に突入しているのだけど、あらりがたいことに私の心はポカポカだ。
「ふふ、コウさんの匂いがする…」
当たり前なことを呟きながら私は上機嫌。
少しばかりコウさんの服を借り、落ちている自分の衣服を広い集めようとした時だった。
「…起き、たのか……」
もそもそとコウさんが起きる気配がした。
ハッとした私は振り返り、少し照れながらもやんわりと挨拶を返す。
「おはよう…ございます」



