愛情の鎖


「つっかまえた」

「……は?」

「ふふ、今日は星が綺麗ですよ?」

「………」


当然ながらコウさんの行動は止まるわけで、私は訳の分からないことを言って彼を混乱らせてみる。

ふと空を見上げると、本当にちらほらと星が顔を出していて少し得した気分になった。


「……酔ってるのかよ」

「酔ってますよー」


そうですよ、悪いですか?的なニュアンスで言葉を返せば、帰ってきたお言葉はやっぱりやれわれと言わんばかりのコウさんの深いため息。


「この酔っぱらい」

「なんとでも言ってくださーい」

「だからあんま飲むなって言っただろ?」

「だって楽しいんだもん。お酒は美味しいし、コウさんは隣にいるし、何だか嬉しくって。たまには羽目外したっていいじゃないですか」


今日ぐらい自由にさせてくれたっていいよね?

だって初めてのデート。

コウさんとのデートなんだもん。

私はそんな呆れ気味のコウさんに向かってクスリと笑い、さっきからどんどん溢れてくる彼への気持ちを背中越しに囁いた。