「なにこれ、美味し……」
一口飲んで私の顔はぱぁと花開く。
それは今まで飲んだことのないお味。まるで見た目はワインなの?と思わせるそれはフルーツビールといって海外のお酒らしい。
しかも口どけも優しく甘味。とても呑みやすく、まるでカクテルを飲んでる感じだった。
「こんなの初めて飲みました」
「そりゃよかった。喜んでくれて嬉しいよ」
ビールって黄金色だけじゃないんだね。
世の中まだまだ私が知らないことが沢山あるんだなぁ。
そう感心しながら私はまた一口飲んで、そのお味に堪能する。
「で?真白はどうする?」
「俺はこの後運転だし、今日はノンアルで」
「ほぅほぅ、そりゃ紳士なことで、……いや違うか、帰りに酔った嬢ちゃんを熱く介抱しなきゃいけないもんなぁ」
ーーんぐっ。
思わず飲んだものを吐き出しそうになった。
弦さんのニヤリ顔にどう反応したらいいか分からない。
ふと隣を見ればコウさんも一瞬動きを止めたものの、無言のままただ煙草を咥えるだけで、否定も肯定もしない。
ていうより、そこは何も言わないんだ…



