愛情の鎖


それから真っ赤になった私を余裕の表情で笑いかける彼はやっぱり強者。
悔しいけど何も反抗できず、そのまま何だかんだ夕方まで公園を満喫した私達は再びコウさんの車に乗り込んだ。

久しぶりにのんびりしたせいか、コウさんの横顔も朝よりスッキリしたように見える。


「次は何処に行くんですか?」


正直次の予定はノータッチ。

夜のことまで考えてなかった私は運転するコウさんに向かって疑問を投げかける。


「飯でも食いに行くか?あんま腹減ってないなら酒メインで飲めるとこでも探すけど」

「あー…うん」


どうしよう。

悩んだ末、結局お酒メインの所をお願いした。

お昼に食べ過ぎたせいか正直あまりお腹が減ってない。

それはコウさんも同じようで、私の返事を聞くやいなや納得したように了解をくれた。


「あんま洒落た場所とか期待すんなよ」


そう言って1時間ぐらいかけて連れて来られたのはこじんまりとした隠れ家的なモルトバー。

「Hideout」と書かれたそこはまさに建物のイメージそのものだった。