愛情の鎖


「コウさんってば何気に可愛いとこあるよね?」

「は?」


そう呟けば「うっせーよ」と言わんばかりに眉を八の字に寄せ、そっぽを向く。

それがまた可愛く思えててクスクスと笑いが込み上げる。

だけどその後、少し苛立ったコウさんが再びこちらに向いたと思ったら、何故か私の後頭部に腕を回してきた。



「つーかおい、少し充電させろ」


その瞬間予期せぬことが起きる。

その言葉を最後に私の唇は彼の唇によって次の発言を塞がれてしまったから。





「…っ……!」

「さっきから口寂しいんだよ。どんだけ煙草を吸ってないと思ってる?俺の機嫌を損ねたくなかったらお前が俺を少しは満たせ」


そんな無茶苦茶な…

そう思うのに、彼は再び私の唇を塞ごうとする。


「ちょっとまっ、誰かに見られたら……」

「知るかよ」

「………んっ!」


よく晴れた昼下がり、私達はとても清々しい気持ちで…、いや周りの光景と祖具はない邪な気持ちでそんな会話を繰り広げる。

けっして爽やかとは言えない行動で。

私は彼の少し強引な愛撫を受け入れた。というより受け入れない術はなく…


「…もうっ……」


そんなコウさんを睨みつつ、

次に来るときはテントを用意した方がいいのかもしれない。

そしたらこんな風に周りの目を気にしなくてすむよね?なんて、胸に秘めながら私はコウさんの胸元をぎゅっと握りしめる。