愛情の鎖


しかもコウさんってば今何気に恥ずかしいことを言わなかった?

こっそり横顔を盗み見るものの、コウさんはそ知らぬ顔で前を向いている。


本当にもう、心臓がいくつあっても足りないんだけど…

そう動揺しつつ、そんなこんなんで動物や花を満喫した私達は芝生が広がる場所に移動し、ようやくお弁当を広げた。

気付けばもうとっくにお昼時、


「じゃーん!ちょっと作り過ぎちゃったので沢山食べてね」


今日は朝から張り切ってしまった。

気合いを入れすぎて二人では食べられそうにない量になっちゃったけど、まぁ、いいよね?

だって初めてのコウさんとのデート。

楽しみすぎて腕によりをかけたかったんだもん。


「こりゃまた豪勢だな」


そんな会話で食事が始まり、よく晴れた青空の下私達はのんびりお弁当を食べた。

とてものどかな風景。少し離れた先にはちょっとしたアスレチックもあり、家族連やカップル、犬の散歩をした人が楽しそうに歩いている。


「でもまさか、奈々にあげたものがチロルチョコの詰め合わせだとは思わなかったです」


私は食事の後、コウさんからもらったお菓子を食べながら呟いた。

それは朝コウさんが奈々にあげていたプレゼントと同じもの。色んな種類がてんこ盛りに揃ったチロルチョコレート。


「一度全種類のチロルを大人食いしてみたかったんだとよ」


可愛いい。
可愛すぎる。

奈々ってばチョコの大人食いとか考えてたんだ。なんていうか、可愛いくってヤバイ。