愛情の鎖


例えそれがご機嫌とりだったとしても嬉しい。

それと同時にやっぱり彼の大きな手のひらでコロコロと転がされてる感じがして、若干の悔しさも押し寄せるわけで、


「コ、コウさんでも人を褒めることができるんですね」

「あ?」


そんな嫌味な言い方になってしまったのは、まだまだ私の器が子供並みに小さいから。

私の方こそもっと素直に可愛らしくしなきゃなぁ。なんて反省しつつ、気付けば車はいつの間にか公道を走っていて、目的地の方へと向かっていた。

コウさんは思いの外優雅な運転で、特別BGMはないけれどそれが静かでとても穏やかだった。

なんか凄くいい。この感じ、この空間。

お互い時々会話をしながら、だけど沈黙もあったりして、なのにそれが無性に心地よくて快適だった。

気付けばあっという間にお目当ての場所へとたどり着いていた。



「つーか、本当に此処でよかったわけ?」

「もちろん!」


そこは私があえてお願いした場所。行きたかったオアシス。

木々や花に囲まれ緑いっぱいのそこはちょっとした動物園も兼ねた、この辺じゃ大きい公園だ。