愛情の鎖


私は不意をつかれたように目を丸くした。


「つーか何か雰囲気変わった?前とイメージが違う」


至近距離でそう言われ、私は顔を赤くする。

コウさんがサラリと後頭部から髪の毛を撫でるから、反射的に照れた素振りになってしまうのは言うまでもなく。


「…あ、はい、つい最近髪を切ったので…」


照れ隠しに目線を反らすと妙に緊張が込み上げた。

コウさんに言われた通り、2日前私は髪を切った。

心機一転、今までの自分を切り捨てるよう背中まであった髪をバッサリ切って少し前下がりのボブにした。

しかも店員さんに勧められるままに初めて髪も染めてしまった。


「これからに向けて心機一転です。あ、でも、思ったより切りすぎちゃったっていうか、似合っているかは微妙だけど……」


最後の方はゴニョゴニョと声が小さくなってしまった。

でもまさか、会ってそうそうコウさんがそんな変かに気づいてくれるなんて思わなかった。

しかもそれをちゃんと口に出してくれるだなんて意外。意外だもん。