愛情の鎖


「やったー!ありがとう、おじちゃん!」


奈々の笑顔が眩しい。

なになに?いったい何なの?

首を傾ける私をよそに二人は何だかとても満足した様子で見つめあっている。


「それじゃあね、お姉ちゃん。楽しんできてね」

「えっ、あ、うん……」


何だか肩透かしをくらった気分だった。

私の知らない所でいつの間にかうちの家族とコウさんがこんなにも親しくなってたなんて。

何か想像以上なんですけど…


車に乗り込むと、私は何となく腑に落ちない素振りで前を見たままコウさんに不満の声を上げる。


「知りませんでした。コウさんって意外と人ったらしなんですね?」

「はっ?」


若干ムッとした言い方になってしまったのはこの際しょうがない。

だって何だか私だけ取り残された気分なんだもん。


「しかも奈々にまでちゃっかり餌付けしてたなんて…」


本当ぬかりない。

コウさんってばこう見えて案外人を虜にさせるのが上手いんじゃないの?
ていうか詐欺し?いいやぺてん師だ。