愛情の鎖


それから私は「もうピカピカに磨きました」と嫌味も含めメールの返信をして眠りについた。

とても安心した思いだった。

だって私はもう自由なのだから。

誰かの帰りを重い気持ちで待たなくてもいいし、無理やり笑顔を作らなくてもいい。

好きな時に寝て、好きな時に笑う。

好きなタイミングで歌って食べて、今まで諦めてきたことをもう一度チャレンジすることができるんだ。




「おやすみ、コウさん」


近いうちに会えるよね?

ううん、会えなかったら会いに行く。

今度は私から沢山ちょっかいかけに行くから期待して待っててね。

そう強い意思の中、私は恋い焦がれるようにその日コウさんの夢を見た。

とても優しい夢だった。


そしてそんな願いが通じたのか、

コウさんから連絡がきたのはそれから約2週間後のことだった。