愛情の鎖


「コウさんって見掛けによらず触り方が優しいですね」

「アホか」


思わず本音をこぼすと、コウさんの顔が近付き後頭部を固定された。


「ふふっ、なんか猫になった気分です」

「とんだ野良だけどな。なんなら今度首輪でも買ってやろうか?」

「それって一生飼ってくれるんですか?」

「お前がずっとなついていてくれるならな」


そのまま目をつむると期待通り、唇にコウさんの唇が押し当てられた。
待ってましたのこの感触、しっとりとした口付けに嬉しくて思わずキスしながら微笑むと、コウさんが上半身体制を変えて私の上に覆い被さってくる。


「やたら嬉しそうだな」

「コウさんのキス、好き、です」


このまま離さないで、そう願いながらキスの合間にそう言うと、彼の口許がふっと笑った。
そしてまた啄むようなキスが降ってくる。

ああ、やっぱりコウさんとのキスは気持ちいい。

毎晩こんな風にキスし合ってるのにまだ足りない。私の体がコウさんを欲しがっている。

どうしようもなく熱く…